ごあいさつ
平素より東京東信用金庫をお引き立て賜り厚く御礼申し上げます。
令和6年度を振り返りますと、我が国の経済はコロナから社会活動の正常化が進む中、物価上昇や人手不足、国際情勢の不透明感など、多くの課題に直面した1年となりました。特に日本銀行による金融政策の転換は、長く続いた低金利時代に終わりをもたらし、「金利のある世界」が現実のものとなりました。企業・家計の投資や消費判断に多大な影響を与え、私たち金融機関にとりましても、ゼロ金利を前提としたこれまでのビジネスモデルからの転換が求められております。
このような中、課題解決活動の取組みの一つであります「スミファ(すみだファクトリーめぐり)」が、第28 回信用金庫社会貢献賞「会長賞」を受賞いたしました。自治体と事業者の皆さまを当金庫がつなぐ、新たな連携のモデルケースを構築したことに対してご評価いただきました。これからも持続可能な地域社会の実現に向けて引き続き尽力してまいります。
令和7年度は、中期経営計画“つなぐ力” の最終年度です。「継続の時代」と位置づけ次の経営計画につなぎ、地域とお客さまの未来を創るための礎となる総仕上げの1年として、「地域貢献と課題解決活動」に取り組んでまいります。
また、理事長方針として、「人事諸制度の見直し」「新たな店舗戦略」「システムの高度化とDXの推進」を掲げております。働きがいのある職場づくりや、地域の特性にあった店舗のあり方の探求、お客さまサービスの向上と業務効率化を実現するための計画的なシステム投資を進めてまいります。
今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。

2025年9月
