賢い節約術編

家計を把握し、見える化を行い、家計の見直しからはじめてみましょう。

まずは「家計の見える化」が大事

家計の内容は全て理解していますか?

普段は忙しいし、時間がないからあまり把握できてないかも…

今は余裕があるから気にしてません。

「普段は忙しい」「時間がないから」「家計に余裕がある」という理由で家計と向き合っていない方もいらっしゃると思います。そのままにしておいて、いざお金が必要となった時に貯金が足りないということがないように、家計の内容を把握し、目的意識を持つことが大切です。

その1

まずは家計簿をつけよう

家計簿をつけると、お金の使い方がわかり、費目ごとの割合をつかむことができます。そのため、住宅購入や教育費の備えといった目標をご家族と意識することで、その目標実現のために、今のお金の使い方を見つめ直すことができます。

(例)Aさん37歳会社員、妻36歳(専業主婦)、子ども2人(長男小1、長女4歳幼稚園)

月の収入 計350,000円

給与(Aさん・手取り)
330,000円
児童手当
20,000円

月の支出の割合

月の支出 計350,000円

住居費(住宅ローン)
75,000円
水道・光熱費
14,000円
保険料
40,000円
通信費
20,000円
食費
66,000円
日用雑貨品
25,000円
教育・教養
30,000円
その他交際費等
70,000円
貯蓄
10,000円
  • あくまでも一例です。

その2

支出を比較してみよう

一番重要なのは「使いすぎている費目をみつけること」です。とてもかんたんなことに感じますが振り返ることで無駄な出費を次回から少なくできます。
ここでは、Aさんを例に、突出している支出がないか確認してみましょう。

項目 モデルケース Aさんの場合
住宅費 65,000円 75,000円
食費 50,000円 66,000円
水道・光熱費 15,000円 14,000円
日用雑貨費 15,000円 25,000円
通信費 20,000円 20,000円
交通費 15,000円 10,000円
美容・服飾費 10,000円 20,000円
交際費 15,000円 10,000円
お小遣い・趣味 30,000円 30,000円
教育・教養 45,000円 30,000円
保険料 30,000円 40,000円
貯蓄 40,000円 10,000円
支出合計 350,000円 350,000円
  • モデルケースおよびAさんの支出はあくまでも一例です。
  • 必要のない支出ではなかったか
  • 適切な金額の支出だったか

たとえばAさんは、日用雑費や美容・服飾費がかさんでいます。今月は何を買ったのか、特売日だからといってまとめ買いしすぎていなかったかなど振返ってみましょう。
また、食費についても外食を減らすなど、夫婦二人のランチ代や飲み会代を含む金額として、収入の1割~2割程度に抑える工夫をしてみるのはどうでしょうか。

その3

使いみち別に整理してみよう

「固定費」と「変動費」に分けて考える。

固定費

毎月固定で支払うもの(家賃や光熱費など銀行口座から引落とされる支出)

住宅費

通信費

保険

変動費

毎月変動して支払うもの(食費や日用品、交通費など現金でやりくりしている支出)

食費

水道・光熱費

美容・被服費

「変動費」の見直しは、たとえば買い物に行く回数を減らす、メモに書いたものだけを買うなどルールを決めることで、衝動買いを防ぎ、無駄な出費を抑えることができます。
また、お菓子やタバコなど嗜好品を見直してみるなど、比較的手を付けやすい部分ではあるものの、切り詰めるとストレスがたまりやすい項目でもあります。

決まったサイクルで支払う「固定費」の見直しを行うと、毎日の少しずつの節約よりも大幅に、見直しの効果がみえてきます。次は具体的に節約のポイントを見ていきましょう。

家計節約の近道は「固定費の削減」

家計の見える化で「固定費」と「変動費」が明確になったら、まず見直していきたいのは「固定費」です。固定費は一度見直したら効果が持続します。見直しには契約の変更など面倒な手続きが必要かもしれませんが、一度の手続きで月々5,000円の固定費が削れれば、1年間で6万円の節約になります。毎日少しずつの節約よりも、固定費を見直す効果は大きいのです。

固定費は一度費用を抑えてしまえば、その後は無駄な出費を抑えられる!

固定費見直し例

通信費や光熱費が狙い目!

通信費の代表格は携帯電話ですが、格安SIMやプランの変更などで費用を抑えることができます。
また、電気代についても最近では電力自由化に伴い、各自で電力会社を選べます。自分にあったプランを選ぶことで、コスト削減につながるかもしれません。

保険はこまめに相談を

住宅ローン同様、一度契約をしてしまうとその後変更をしない傾向にあるのが「保険」です。昔と比べて保険料が割安になっているケースも多いので、出産、子供の進学など、ライフスタイルの変化があった場合は逐一見直す事が大切です。

ローンはおまとめすると毎月の返済額が違ってくる

クレジットやローンの返済を一本化することで、返済額がおさえられるケースもあります。また別々だった返済日が一つにまとまるので管理も便利です。

住宅ローンの借換えの検討も

申込時の住宅ローン金利を確認してみましょう。経済状況が変化していく中で、昔よりも低金利で住宅ローンを利用できる可能性もあります。
シミュレーションで比較してどちらがおトクか見直しも検討してみましょう。

家計の節約で浮いたお金は貯蓄や投資に回しましょう。

家計の見直し効果は大きいはずです。
たとえば、節約したお金(月4万円)をすべて貯金に回した場合、1年後には「4万円×12か月=48万円」もの貯金が達成できるのです。
浮いたお金は貯蓄や投資はもちろん、自分自身への投資にも回すことで、有効に活用できます。

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